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  • レポート「2/7(土)開催 ガチなんです!ヒット曲には売れる理由が必ずあるんです!~多田慎也・松田純一スペシャルワークショップ~」
     音楽機材やネット環境が充実した近年、急増している音楽作家志願者にスポットを当てた音楽ワークショップ『ガチなんです!ヒット曲には売れる理由が必ずあるんです!~多田慎也・松田純一スペシャルワークショップ~』が2月7日に開催された。



     AKB48「ポニーテールとシュシュ」や嵐「マイガール」の作曲で知られる多田慎也と浜崎あゆみ「Daybreak(CREA+D.A.Iとの共作)」や乃木坂46「やさしさなら間に合ってる」などを手掛けた松田純一がヒット曲の“仕掛け”を解説した。

     この日の講義は全部で3部に分けて行われ、第1部では多田と松田による『楽曲徹底分析』が、第2部では受講生から提出された楽曲についてアドバイスを行う『事前課題楽曲添削』、第3部ではヒャダインを交えた3人によるスペシャルトークショーが実施された。



     今回の講義には、予定を超える応募が殺到しチケットは完売。会場にはDAWソフト『Studio One』でおなじみのMI7 Japan社がブースを設営し、Mac・Windows・iPadで使えるオールインワンキット『AudioBox iTwo STUDIO』や、マウスを使わずにDAWをコントロールすることができるムービングフェーダー『FaderPort』、『Studio One』シリーズの最新ソフトウェア『Studio One 2』などを体験するコーナーが設けられていた。

     会場に多田と松田の2人が登場し、司会者より作曲について問われると、多田は昨今、作曲の持つ意味に変化が生じているとして、「歌や世界観も踏まえた『作歌』として考えている」というクリエイター論を述べた。一方で松田は「作曲は日常だと思っている」と、プロならではの姿勢について語ったところで、『楽曲徹底分析』がスタート。



     多田は1曲目の分析対象になったSEKAI NO OWARIの「RPG」について「メロディーラインが美しいし、最初のサビで『足りない』と思わせておいて、ラストサビで一気にリスナーを満足させる“緊張と緩和”が盛り込まれた楽曲」と、構造の見事さを指摘した。また、同曲のベースラインについては「半音ずつ下っていく“ライン・クリシェ”を使っているが、この進行に対してよく当てられるドラマティックなメロディではなく、爽やかなメロディを持ってきているのが面白い」と、その構造の中に“隠し味“として仕込まれたギミックを指摘。その鋭い分析に、受講生からは感嘆の声が漏れた。

     2曲目の分析対象として松田が挙げたのは、ゴールデンボンバーの「女々しくて」。松田は同曲について「小節の最後と次小節の頭にあるメロディが揃っているから、昭和の楽曲に近いテイストで耳なじみがある。また、要所でガヤや祭り囃子が入る展開も和を感じさせるなど、日本人にウケる仕掛けがある」と分析した。

     その他には、多田がDEENの「このまま君だけを奪い去りたい」にも“ライン・クリシェ”が使用されていることを分析したり、松田が森山直太朗の「さくら」を題材に「Aメロでも1Aと2Aはちゃんと変えないとダメ」と作曲論を語ったのに対し、多田が「そういう“暗黙の了解”みたいな法則は沢山あるけど、それに頼りすぎないように。同じメロディでも世界観やリズムパターンを変えるだけでまったく新しいものになる」と受講生にアドバイスをする一幕もあった。その後、アットホームな雰囲気の中、質疑応答を終えた2人は一旦部屋から退場した。

     インターバルを挟んだのちに再び多田と松田が登場し、第2部『事前課題楽曲添削』がスタート。受講生から事前に提出された課題曲をすべて聴きこんで添削し、一人一人に対するメッセージカードを作成してきた2人は、その中から特に秀でていた5曲を選定し、作曲した本人を前に講評を行った。なお、この日選ばれた5曲を作った5人の受講生には、MI7 Japan社より『Studio One 2』のアカデミック版を入手できるプロダクトキーが贈呈された。また、この日の会場には、前回のワークショップを受けて、受講生が他生徒の作った楽曲を試聴できるブースも設けられるなど、プロ作家や同じ生徒から最大限にフィードバックを受けられる環境が整っていた。楽曲添削は、多田や松田が課題に沿った楽曲を評しながら、「サビで開放感を演出するため、デシベル(音の大きさ)を変えることがある」(多田)や、「20曲作ったときと、200曲作ったとき、2000曲作った時では見える景色が違うから、どんどん作った方が良い」(松田)といった、プロならではのアドバイスも飛び出し、受講生が必死にメモを取る様子が散見された。



     ヒャダインがスペシャルゲストとして登場した第3部『スペシャルトークショー』では、事前に受講生から集められた質問に対し、3人がそれぞれの視点から回答。「アーティストのことをどこまで知ったり、仲良くなったりしますか?」という質問に、ヒャダインは「スタッフ・マネージャーさんを含め、アーティストさんが信頼している人たちと仲良くなることが大事。アーティストから『今までで一番楽しいレコーディングだった』とよく言われますね(笑)」と答え、場の雰囲気を和ませた。続いての「パクリにならないようにと気を付けていると、複雑なコード進行の曲ばかりができるのですがどうすればいいですか?」という質問には多田が「コードだけが作曲だと思わない方が良い」と指摘。また、多田からヒャダインへは「世界観を演出するコツは何でしょうか?」という質問が投げかけられ、ヒャダインは「企画会議にも出させていただいて、一緒になって考えることもありますね」と自身の強みを語ったあと「たとえば私立恵比須中学の『金八DANCE MUSIC』では、タイトルだけが決まっている状態から、『金八→金曜八時→Mステ→“Mステに出たい”という曲』と思いついて、Mステあるあるを沢山入れこんだ曲に仕上げました。そしたら昨日(2月6日放送)、その曲で実際にMステに出られたんですよ(笑)うれしかったなあ」と、直近の仕事を紹介し、受講生を大いに納得させた。その後も時折笑いやプロの厳しさを交えつつ、賑やかにトークや質問が進行し、盛り上がりもそのままに第3部が終了、同ワークショップは幕を閉じた。

    >4月4日(土)多田慎也×松田純一音楽ワークショップ第三弾開催!

    <開催概要>
    「ガチなんです!ヒット曲には売れる理由が必ずあるんです!~多田慎也・松田純一スペシャルワークショップ~」
    開催日:4月4日(土)開場13:30 / 開講14:00
    場所:テレビ朝日ミュージック 本社屋
    料金:2,500円(税込)
    講師:多田慎也・松田純一

    >チケットの購入はこちら

    2015.02.11

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