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  • レポート「4/4(土)開催 ガチなんです!ヒット曲には売れる理由が必ずあるんです!~多田慎也・松田純一スペシャルワークショップ~」
     音楽機材やネット環境が充実した近年、急増している音楽作家志願者にスポットを当てた音楽ワークショップ『ガチなんです!ヒット曲には売れる理由が必ずあるんです!~多田慎也・松田純一スペシャルワークショップ~』が4月4日に開催された。

      この日の講義では、AKB48「ポニーテールとシュシュ」や嵐「マイガール」の作曲で知られる多田慎也と、SUPER☆GiRLS「MAX!乙女心」や乃木坂46「やさしさなら間に合ってる」などを手掛けた松田純一がヒット曲の“仕掛け”を解説。講義は3部に分けて行われ、第1部では多田と松田による『アイドル楽曲制作法徹底解説&事前課題楽曲添削』が、第2部ではアンケート形式だった前回の質疑応答コーナーよりも時間を拡大し、受講生と講師がコミュニケーションを行う『グループディスカッション』が実施された。なお、会場にはDAWソフト『Studio One』でおなじみのMI7 Japan社がブースを設営し、自由にリバーブ成分をコントロールでき、放送局や研究所にも導入されているプラグインソフト「Zynaptiq」を体験するブースや、他の受講生が提出したデモテープを聴くことができるブースが設けられていた。




      冒頭、注意事項とともに、『作家塾』1期生である原田雄一がK-POPアーティストBTOBへの楽曲提供が決まったことを発表すると、会場から拍手が巻き起こった。その後、多田と松田の2人が登場し、司会者よりアイドル楽曲について問われると、多田は自身が「ポニーテールとシュシュ」を手掛けたAKB48について「J-POPシーンに新しい形を提示したグループであり、僕も楽曲の勉強や掛け声の研究のために劇場を見学に行きました」と語り、松田は「メジャーからインディーまで仕事をすることは多いので、それぞれに面白い部分を見つけて関わっている」と、それぞれの仕事のスタンスを明かした。




      また、多田はアイドル曲を手がける上での苦労について「『夏なら浜辺』とか『Bメロはこう』みたいに、リクエストのポイントが似通ってきている。だからこそ、そこを外さないようにしつつ、新しさを提示しなければならないので苦労しています」と明かすと、松田は「アイドルに限った話ではないですけど、こういう楽曲にしようと決める立場の人と、直接話をしてしまえば大体はわかる。ですが、それができるのは一部の作家のみ。ただ、地下アイドルだと、直接話せる機会も多いし、どういう風に発注すればいいかわからない製作陣もいるから、そこにチャンスはあるかも」と受講生へ向けてアドバイスを送った。続けて多田は「アイドルの制作チーム側が、長く音楽に関わってきた人が指揮を取っているとは限らない時代になっている。アイドルにとって音楽はパーツの一部分であることの証でもあるからこそ、僕らはアイドルを楽曲でどう打ち出していくのかを考えなければいけない」と、アイドル楽曲に関わるプロとしてのこだわりを話した。

      その後、今回のワークショップを通して楽曲提供を行うアイドル・StellaBeatsとそのプロデューサーである大石氏から届いたVTRコメントを上映。大石氏は「StellaBeatsは、既存のアイドルの枠にとらわれない活動をしたいと思っている。みなさんは“ヒット曲の法則”的なテクニックを使うことにとらわれがちだけど、まずは思いの丈をぶつけて欲しい」と、守りよりも攻めの楽曲を求めることを明かした。

      この日の事前課題に関しては、デモテープに加えて、多田と松田が生徒に向けて「発売時期」「コンセプト説明」「仮想のライバルグループ」「リファレンス(参考)曲は何を想定したか」「ライブで披露される会場の想定規模」を尋ねるためのコンセプトシートを導入。松田はその理由について「発注時に大体書かれているものだから」と明かすと、多田は「製作時期に関しては、仕事上、夏の曲を1月から書いていることもあるので」と、プロとして仕事をしていくうえで気をつけるべきことを述べた。




      その後、『アイドル楽曲制作法徹底解説&事前課題楽曲添削』がスタート。受講生から事前に提出された課題曲をすべて聴きこんで添削し、一人ひとりに対するメッセージカードを作成してきた2人は、その中から特に秀でていた5組(うち1組は共作)を選定し、作曲した本人を登壇させて講評を行った。多田と松田は課題に沿った楽曲を評しながら、「アイドル曲のコンペは、ガヤを入れてデモテープを作り込んだほうがいい場合がある」(松田)や、「現場はワンストップで作れる作家を求めているし、このまま使えるというようなデモテープを欲している」(多田)といった、プロならではのアドバイスを送り、選ばれた受講生も自身の楽曲をプレゼンすることで制作への理解を深めた。なお、上位になった3組には「Zynaptiq UNVEIL」と楽譜作成ソフト「Finale PrintMusic」、そして「Studio One Artist」のプロダクトキー付ダウンロードコードが送られた。




      2部の『グループディスカッション』では、受講生が3つのテーブルに分かれ、多田と松田、担当ディレクターがテーブルを回りながら質疑応答。多田は「仮歌をどういう風に入れればいいか」という質問に対し「仮歌さんにディレクションして合わないと申し訳ないから、気持ち悪いと思ったとしても自分で歌う。でも大御所の方はシンセメロで出すというし、人それぞれなんだと思う」と回答。また、「仮歌にボカロを使うのはあり?」という質問に、多田は「ボカロだからダメということはない。でも、押し付けではないこだわりは必ず入れたほうがいいと思う。僕の場合は女性であっても自分で歌うことで、それで弾かれた案件もあるかもしれないけど、自分らしさは出てくる。デモにとって絶対的に必要となるのは熱量だから」と熱弁し、受講生を唸らせた。




      松田は受講生から寄せられた「一日のスケジュールは?」という質問に「朝寝て昼起きる感じですね。あと、仕事という意識ではなくて、好きでやっていることと思っている。ただ締め切りだけは頭に入れていて、それに合わせたtodoリストを作って生活している。クライアントや事務所からの要望も、電話ではなく文字にしてもらえるようにお願いしています」と、自身のスケジュール管理について述べた。また、「コンペに出す時に、アイデアが浮かばなかったときの対処法」を訊かれた松田は「しいて言うとロックが苦手なのですが、周りに得意な人がいっぱいいるので、組んでコライト(共作)をしている。得意なことは得意な人がやったほうがいいし、一人で成り立たない人はたくさんいるので、10人見つけてしまえば10案件が生まれるという考え方ではないでしょうか」と回答。作家同士が支え合って仕事をしていくことの大事さを説いた。その後も時折、笑いやプロの厳しさを交えつつも、賑やかにグループでのトークは進行し、同ワークショップは幕を閉じた。

    >Music Factory Tokyo presents「Music Creators Workshop」~作詞編~開催決定

    <開催概要>
    Music Factory Tokyo presents「Music Creators Workshop」~作詞編~

     2015年6月20日(土) 「言葉の匂い~7割表現の美学~」
     講師:zopp、多田慎也

     2015年8月29日(土) 「言葉の幅~特撮・アニソンからアーティストものまで~」
     講師:藤林聖子、多田慎也

     2015年10月24日(土) 「魅力的な伝え方とは~コトバ選びと構成テクニック~」
     講師:下地悠、多田慎也


     場所:テレビ朝日ミュージック 本社屋
     開場13:30/開講14:00
     料金:1講義2,500円、2講義5,000円、3講義7,500円(税込)

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    >過去のワークショップレポート

    2015.04.09

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