Music Factory Tokyo

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  • Music Factory Tokyo presents Music Creators Workshop 個別編(作曲部門)講師:多田慎也
    音楽機材やネット環境が充実した近年、急増している音楽作家志願者から、作曲家にスポットを当てた音楽ワークショップ「Music Factory Tokyo presents Music Creators Workshop 個別編(作曲部門)」が10月18日、都内某スタジオで開催された。

    これまで重ねてきたワークショップは大人数での講義やグループワークなどが中心だったが、今回は初の一対一のマンツーマンレッスン。講師を務めたのは、AKB48『ポニーテールとシュシュ』や嵐『マイガール』などのヒット作で知られ、これまでも数々の作家を導いてきた音楽プロデューサーの多田慎也(※以下、多田)だ。
    多田の個別レッスンを受講できるのは、たった1名。
    受講費無料という驚きの価格設定に全国の作家から応募が殺到する中、計3回にも及ぶ厳しい審査からコココ・コニー(※以下、コニー)が見事選出された。
    本格的にスタジオに入るのは初めてというコニーは緊張した面持ちだったが、多田の大らかな人柄もあり、終始和やかな雰囲気で講義は進められていく。



    最初のテーマは、二次選考の課題となった“女性アイドル曲の制作”について。
    AKB48『恋するフォーチュンクッキー』をリファレンスとしたコンペシートを前に、オーダーに沿った制作ができずなかなか思い描いている通りにならなかったと打ち明けるコニーに対して、「この課題の捉え方として僕ならばこれだけは外したくないというポイントがある」と語る多田。
    一つ目は《ダンス曲として成立させるため、4つ打ちにして裏打ちのハットも入れること》、もう一つは《ペンタトニック(=ヨナ抜き音階)を使い“和”の雰囲気をそれとなく忍ばせること》とし、トップクリエイターである“多田ならでは”といったプロフェッショナルな視線で“テンポ感”や“楽曲の噛み砕き方”、“雰囲気の捉え方”などを丁寧に伝えた。加えて、デモを歌唱する仮歌の歌声もデモ全体の印象に大きく関わるために、アイドルのコンペであれば色っぽい歌声の人は避けた方が“らしく聴こえる”という裏技も披露。
    お互いにLogic Pro Xユーザーということもあり、逐一アドバイスを実践に移し、次々に形にしていく様は、まさに“貴重”なワークショップそのものだ。

    次に、コニーの悩みである「メロディに音を詰め込みすぎてしまう」という問題に向き合う。これに対して多田は、「詞先で曲を作ってみると良い」とアドバイス。詞先での制作にトライすることにより、コニーの「Aメロの歌詞が浮かばない」という歌詞に関する悩みにも繋がり、個別編ならではの講義にコニーのメモを打ち込んでいく手も止まらなかった。



    最後に、コニーが多田の代表作でもあるAKB48『ポニーテールとシュシュ』のような“マイナーコードを意識して書いた”という楽曲を披露すると、多田は「めちゃめちゃ良いじゃないですか!」と大絶賛。その上で「BPMを上げると明るい印象になるからマイナーコードにして、落とすと暗くなるからメジャーコードにすることで曲のバランスをとることがある」とテンポで感じる楽曲のバランスの取り方を伝授。さらにはサビの折り返し部分でⅡ→Ⅴを入れるコード進行や、メロディの動かし方などのクオリティを上げていく手段を細かく提示していくと、更に生き生きとしたサウンドに仕上がっていった。



    当初予定していた時間を超えるほど熱心に講義をする多田と、自分だけに向けられた言葉を聞き逃すことなく糧にしていこうとするコニーの濃密な時間は、コードのバリエーションや見落としがちな重要ポイントだというメロディの締め方などを伝授したところで終了した。
    “こんなことまで話して良いのか?”と思うほど赤裸々に自分の技を披露していくこのワークショップは、まさに今日選ばれた人だけのためにという多田の想いがぎっしりと詰まった個別編ならでは。
    多田から強く背中を押してもらったコニーの顔は、とても凛々しく頼もしかった。多田直伝の技を多数手にしたコニーから名曲が生み出される日は、近いかもしれない。

    これまでにない貴重かつ実践的な話が多数飛び出した今回のワークショップだが、次回第2回の個別ワークショップの開催が来年早々に決定しているとのこと。
    豪華な講師陣の発表や、今回同様の充実の内容が大いに期待される。楽しみに待ちたい。

    2017.11.27

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