Music Factory Tokyo

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  • 舞台「ソリティアが無くなったらこの世は終わり」劇中歌完成!
    舞台『ソリティアが無くなったらこの世は終わり』が、5月11日から5月15日にかけて渋谷CBGKシブゲキ!!にて上演された。同作は、6年前の2010年に発表された作品を再演したもの。脚本・演出を手がける山田能龍が、過去に体験したという知人の死をモチーフに創作している。



     Music Factory Tokyoでは、舞台の劇中歌を担当する音楽作家オーディションを開催。千田優希、mi-onの2名が最終選考を通過し、台本と稽古現場見学を通じて劇中歌を制作した。5月13日は合格者の2名と、惜しくも最終選考に漏れてしまった木島彩花、赤尾大輔の4人が舞台を観劇。事務局では、終演後に4人へインタビューを実施した。

     演劇序盤に流れるバンド色の強いポップスや、シリアスなシーンからコミカルなシーンへと移り変わるBGMを担当したmi-onは「(演劇中には)いろんなシーンがあって、(千田と)それぞれ割り振りをして、監督さんと『これはOK』『これは違う』というやりとりをしていきました。全編を通して観て、自分の曲が稽古の時とはまた違う雰囲気で使われていたのが嬉しかったです」と笑みを浮かべながら語った。

     またクラシック出身の千田は、ストーリー終盤でメインキャラクターの、前やん(いしだ壱成)、はまち(与座よしあき)が生きることに対して問いかけ合う緊迫のシーンで流れる、ピアノを主体とした楽曲を担当。彼女は「稽古を見学させていただいた時に断片でしか見ていなかったので、ストーリーや音楽がこう繋がるんだと感動しました」と話し、続けて「今回良かったことも駄目だったことも学ばせていただいて、今回の経験を活かすことができれば」とコメント。mi-onも「舞台の音楽にさらに興味を持ったのでこれからまた担当できたらいいなと思います」と展望を語った。

     また、2人と共に観劇した木島は「(2人の曲は)ストーリー性があって、実際舞台で使われているのを聴いてやっぱりマッチしているなと感動しました」と刺激を受けたようで、今後についても「舞台音楽にも興味があるので、この経験を次に繋げられれば」と引き続き挑戦を続ける意向を示した。赤尾も「BGMが効果的に使われていることで違う雰囲気のシーンが繋がっている」ことを感じたとして、「演劇の音楽に興味が湧いたので、研究をしてみようと思います」と前向きなコメントを残してくれた。

     終演後には山田氏へインタビューを実施した。同氏は今回の企画について「2人に台本を読んでもらい、稽古場でもお芝居の雰囲気を見てもらったあとで詳細やニュアンスなどを含めてオーダーしました」とこれまでの流れを説明。「お互いラリーをしていって、決まる曲はスッと決まるんですけど、違うものは違うって時もありました。ブレインストーミングみたいな形で、今までにないやり方でしたね」と制作過程を振り返った。

    山田氏はmi-onの印象について「提示されたものに対して、3日くらいでパパッと3~4曲くるから『量産できる人』という印象。振り幅がすごく広いイメージなので、シーンとシーンを繋ぐ転換曲に才があるなと思いました」と話し、千田に対しては「『ピアノのメロがこういう風になっててほしいな』っていう要望に対し、きちんと作ってくれる印象です。オーディションの最終で送ってきた曲をそのまま劇中で使っているのですが、そのくらい『あ、これ当たったぞ』というものを提出してくれるということです」と称賛。続けて「終盤の、はまちと前やんのシーンで使用している1曲だけで、千田さんがやった意味があったという気がします」とも語った。

     最後に、舞台音楽を作りたい若い音楽作家に向けたメッセージとして、「まず、若い劇伴作家っているのかな(笑)?」と冗談っぽくこぼしつつ「劇伴はお芝居に寄り添うもので『なくならないけどある』というイメージが近いのかも。その楽曲だけで全てを説明しきらないもの、ミックスアップできるものを作れることが重要です」と熱い眼差しでコメントしてくれた。



     「舞台の劇中歌を担当する」という経験を積んだmi-on、千田と、舞台音楽へのさらなる関心が湧いた木島、赤尾はこれから、劇伴作家としてどのような作曲家人生を歩んでいくのだろうか。

    2016.05.23

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