Music Factory Tokyo

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  • Stella☆Beatsに向けた楽曲コンペ・楽曲完成と初披露!
     アイドルグループ・Stella☆BeatsがMusic Factory Tokyo内で行っていた『第三弾シングル楽曲コンペ』企画。当サイトでは選考の模様を随時レポート、アイドル楽曲には珍しい“アシッド・ジャズ”という課題に対し、ジャズやフュージョンを出自とする飯田一之が合格するまでの過程を伝えてきた。今回は楽曲がライブで初披露された際の模様をレポートしたい。

     新曲が初披露されたのは、12月6日にAKIBAカルチャーズ劇場で行なわれた『アークジュエルカルチャーズ劇場公演』。前回の作業以降、Music Factory Tokyo出身でアンジュルムの『魔法使いサリー』などのアレンジを手がけた中村佳紀と、Stella☆Beatsのプロデューサーである大石孝次氏との間で楽曲のブラッシュアップが進んでおり、飯田は最終的な仕上がりを、この日のライブで確認することに。そこで、Music Factory Tokyoでは楽曲の仕上がりが気になる飯田と、初披露に向けて練習を重ねたStella☆Beatsの3人、そして大石氏に取材を敢行した。



     まず、飯田は今回の試みを「試練を与えてくれた企画」と前置きし、「『アイドルっぽい曲をやってみたい』と思って企画に参加したのですが、『アイドルっぽくない曲』というオーダーが出たのでビックリしました(笑)」とコメント。続けて原曲について「星野さんのボーカル音域に合わせて作り、歌いやすい音域は残しつつ、リズムのノリや使う楽器については派手なものを使わないようにして、アイドルらしさをとことん消しました」と注目ポイントについて語ってくれた。

     大石氏は4月にスタートした同企画について「自分の周りに若手の作家さんがいなかったので、思いがけないエッセンスを持ってきてくれるのではと期待していた」ことを明かし、実際に「いろいろな方に出会えて面白かった。今回は飯田さんとこうしてご一緒できましたが、他の方が悪かったわけではない」と、候補者すべてに秀でたセンスがあったことを述べた。また、アレンジの変更点については、アレンジャーの中村がアシッドジャズに初挑戦するため、意思疎通に多少時間は掛かったことを明かしつつ、「最終的には上手くまとめてくれました」と彼の仕事を労った。

     大石氏は普段、出来上がった楽曲をメンバーに渡すことが多いというが「(今回は)ラフが上がってくるたびに一緒に聴いて意見交換をしたから、世界観もそれぞれのなかである程度完成した」と語った。最後に大石氏は飯田について「飯田さんの作る楽曲にはR&Bやブラック・コンテンポラリーを感じさせるものがある。今後はシンプルに彼の色が出る曲をやっても素敵なものになるかもしれませんね」と絶賛。今後はさらに「アイドルソング」の枠を超えた楽曲が生まれることになるだろう。



     メンバーは、楽曲を渡されたその場で衝撃を受けたようで「こんな格好いい曲をいただけて嬉しかった」(星野愛菜)、「こういう雰囲気の曲をほかのアイドルが歌っているのは聴いたことない」(七瀬望美)、「3人体制になってからの2曲はポップなものばかりだったので、この曲をいただいたときはビックリしました」(米満梨湖)とそれぞれコメント。パフォーマンスのポイントについて、七瀬は「私は10代ですが、楽曲の世界観を表現するため、20代になったつもりで踊っています。普段は見せない大人っぽさを見てほしいです!」と語り、続けて米満は「私もまだ19歳で、あまり大人っぽい曲を歌ったことがないので“初めて夜の街に足を踏み入れた女の子”をイメージして歌います」と、楽曲に寄り添う表現を強調した。最後に星野は「私は20代なんですけど(笑)。自分に合う楽曲だし、メインでボーカルを執らせてもらうので、個人的には勝負曲だと思います!」と力強く語っている。

     実際のステージでは、じぇるの!やAnge☆Reveなど、アークジュエルのアイドルたちがそれぞれのコンセプトを体現しつつ、爽やかなパフォーマンスを披露。そんななか登場したStella☆Beatsは「Straight Lines」や「この恋はとまらない」など、ポップな路線の楽曲で観客をわかせた。そしていよいよ、星野が「この日の衣装は“大人っぽさ”をイメージしました」と前置きをしたうえで、今回のプロジェクトを通じて完成した新曲「Love Genome」を初披露すると明かすと、ファンは大歓声で応える。大きな盛り上がりのなか披露された「Love Genome」は、良い意味でこれまでの雰囲気を一変させ、じっくりと聴かせる・魅せる楽曲だ。アシッドジャズをイメージしたアレンジとセクシーなダンスが合わさり、“アイドル”という枠組みを一瞬忘れてしまうようなパフォーマンスが繰り広げられた。

     その後、Stella☆Beatsは「Love Genome」も収録されるシングルの表題曲「星空シンフォニー」や「Fantstic Traveller」を歌い上げ、ライブは終了。終演後、ファンからは「大人な雰囲気が出ていていいなと思った」といった意見や「アークジュエル系のアイドルって、騒げるような明るい曲が多いけど、座ったまま聴ける曲で新鮮でした」という分析も飛び出した。ほかにも「今までのステラにない曲だったので、これからの彼女たちが楽しみになりました」といったように、期待を込めて新たな展開に想像を巡らせる声も続出。このステージで初めて、完成形の楽曲を聴いた飯田も「原曲よりも大人っぽい、さらにアイドルらしからぬアレンジになっていました」と驚きを隠せない様子だった。

     1月19日リリースの『星空シンフォニー』に収録される同曲に対し、この日のステージを見ていない彼女たちのファンや、アイドルソングを愛好する人々はどのような反応を見せるのか。Stella☆Beatsの成長とともに、実験的な要素を多く取り入れた「Love Genome」の広がりにも期待したい。

    取材・文:中村拓海


    2016.01.22

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