Music Factory Tokyo

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  • Stella☆Beatsに向けた楽曲コンペ・2次選考に通過した新人作家が、プロデューサー大石孝次氏のもとに招集された。
     Music Factory Tokyoでは、現在、アイドルグループ・Stella☆Beatsの第三弾シングルの楽曲コンペが行われている。これまでStella☆Beatsは二枚のシングルを発表し、両作ともオリコンデイリーチャートで一位を獲得してきた。三枚目となる今作では、作家陣に新たな才能を加えることで、グループとしてより飛躍していきたいという狙いがある。

     6月某日、その二次選考に通過した4名の新人作家が、審査員を務めるプロデューサー・大石孝次氏のもとに招集された。今回、二次選考を通過したのは、飯田一之、nozomi、Takahiro Iguchi、森章博の4名。それぞれの楽曲のどんなところを評価し、またどんな部分を磨いてほしいのかを、大石氏が一人ひとりに詳しく説明し、次回の課題を通達した。

     まず、はじめに大石氏と面談したのは、「ソワソワ☆サマー」を制作した飯田一之。アップテンポなポップナンバーで、メンバーそれぞれの個性が際立ちそうな楽曲だ。同曲を選考した理由について大石氏は「いい意味で王道を裏切るメロディと、ポップな遊び心があるところに好感を抱いた」と述べつつ、「こういう歌を歌いきれる器用なアイドルグループは案外少なく、キャラクターがはっきり確立されていないとできない」と、懸念点を指摘した。また、飯田がエレクトーン経験者で、もともとジャズから音楽に目覚めたということに対し、「アイドルポップスとは正反対のルーツを持っているからこそ、振り切った楽曲が作れたのかもしれない。次は得意なサウンドのものも聴いてみたい」と期待を寄せた。



     続いて総評を受けたのは、今回唯一の女性の選考通過者となるnozomi。彼女の作品である「OK!Ste☆LOVE☆Beats!」は、スペーシーでキッチュな効果音が用いられたミドルテンポの楽曲で、タイトルにも現れているように、グループ名をフィーチャーした歌詞が特徴的だ。大石氏は「曲中でグループ名をいうのは、勝負曲じゃなければいけないので、そこに挑戦してきたのがすごい」と、その姿勢を評し、さらに打ち込みサウンドが好みだというnozomiのほかの作品について「ミクスチャー的な感覚というか、DJミックス的なセンスが優れている」と述べた。一方で「楽曲自体はとても聴きやすくできているけれど、そこからもう一歩踏み込んで、構成にメリハリを付けるとなお良いと思います。一曲の中にどんなドラマを何回入れられるか、チャレンジしてみてほしい」と、アドバイスをした。



     「今回のコンペ作品の中で、一番最初に引っかかった」と評されたのは、Takahiro Iguchiの「追いかけてMr.Summer」だ。王道的なアイドルポップスとしてまとめられたその曲は、大石氏が「職業作家として限りなく完成している。あとはタイミングと相性が合えば、すぐにでも実践できるんじゃないかな」と太鼓判を押す完成度だった。また、Iguchiは「女性アイドルが好きだし、女性アイドルに楽曲提供するのが夢。いわゆる“楽曲派”と呼ばれるアイドルファンにも認められるような、アーティスト性を感じさせるアイドルポップスを作りたい」と、意欲を語り、大石氏は「Stella☆Beatsが目指す音楽性に近い」と、その姿勢を評した。さらに、「メロディセンスはいいので、あとはアレンジを徹底的に作り込めばもっと良くなる」と、さらなるブラッシュアップを期待した。



     最後に総評されたのは森章博による、その名も「STELLA☆BEATS」。爽やかなホーンセクションで幕を開け、スムーズなメロディ展開を聴かせる同曲に対し、大石氏は「90年代のジャパニーズ・ポップスを彷彿とさせる。優しいメロディ展開が心地よく、好感を持った」と感想を述べた。一方で「いまのアイドルは大人数で歌うケースが多く、そうなるとこの曲は合唱っぽくなってしまう可能性がある。複数人で歌った時に、それぞれのメンバーの個性を際立たせるには、もう少しメロディにギザギザ感を作って、アタックを強調できるようにしたほうが良いかもしれない。現状だと、ソロ曲に向いているイメージ」と、アイドルグループ楽曲ならではの特性を伝えた。



     それぞれの総評が終わった後には、大石氏より次回の課題が発表された。その課題とは、大石氏がとあるドキュメンタリー番組からインスピレーションを受けたというもので、ずばり「アシッド・ジャズ」。アダルトで洒脱なイメージを持つ同ジャンルによるアイドル楽曲は非常にめずらしく、選考者4人も意表を突く課題に驚きの表情を浮かべていた。提出期限はわずか一週間。「思いっきり攻めた楽曲にしてほしい」という大石氏のリクエストに、選考者たちは果たしてどんな楽曲で応えるのだろうか。

    取材・文:松田広宣

    2015.07.16

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