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伊橋成哉楽曲徹底分析 スキマスイッチ「藍」この曲はスキマスイッチさんの3枚目のオリジナルアルバム『夕風ブレンド』の1曲目の楽曲になります。
曲自体はシングル!! という感じではないのですが、きっとファンの中では、ベストソングの20位に入っていた記憶があります。
この曲の魅力を上げるとしたら、2つ。
歌詞の「ai」という音を様々な言葉で表現している事。
いわゆる「ダブルミーニング」や「韻を踏む」という表現方法です。
ボクは歌詞というものはポエムだとは思っていません。
歌詞カードを読んで→音楽を聴いてみる
この順序というのは、まあ無くはないですが…
音楽を聴いてみる→歌詞を読んでみる
この順序がほとんどだと思います。
となると、耳から入る情報として引っ掛かりがないと、 人間は中々次の段階《歌詞を読んでみる》には至らないという事なんです。
-全く頭に残らない歌詞-
というものも世の中には存在していて。
そのほとんどが、「韻」や「リズム」を無視した作詞をしています。
元々日本語はリズムに乗りにくい言語なんで、結構意識してやっと音楽的なんです。
逆に意味なんて分からないのに口ずさめてしまう歌詞は 「韻」や「リズム」を大切にしている訳ですよね。
ラッスンゴレライも、「ライ!」が2文字で1音「ai!」だから気持ちが良く ラッスンゴレヌ〜 だったら、凄く気持ち悪いし何か消化不良起こします。
「藍」の話に戻すと、スキマスイッチは韻の感覚とリズムと その上で内容が良い、代表選手だと個人的には思っています。
そして2つ目の魅力。
ラストのサビで畳み掛ける代理コードの展開です。
元々存在したサビのメロディーが、そんな意味合いも持ってたの?!
とビックリさせられるコードの仕掛けが待っています。
きっとこの仕掛けこそが映画でいう、クライマックスシーンなんです。
そんな映画だと思ってなかった、、、と涙を誘う訳です。
そう!「藍」って曲、映画みたいな曲なんです。是非聴いてみてください。
伊橋成哉
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