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KAY楽曲徹底分析 カーペンターズ「top of the world」今回紹介するのは、カーペンターズが1972年にリリースした楽曲「Top of the World」です。リアルタイムで出会ったわけではないですが、母がよく聴いていたため、その影響で好きになりました。曲の雰囲気や2人の声などが涙腺を刺激する名曲です。
この曲の注目ポイントはサビです。一般的な楽曲ではサビの頭に音程のピークを置くのに対し、この曲では徐々に音程が上がって行く進行になっています。進行につれて聴き手のテンションも上がってくるような仕掛けで、楽曲に高揚感を与えます。これは僕もよく用いる手法です。
また、コード進行は、世界的なスタンダードといっても過言ではない素晴らしさ。とくに難しいコードは使わず、7thを使うくらいのものなのに、とても印象的です。このコード進行はメロディーが乗せやすいため、学生時代には同じコード進行で何曲も違うメロディーを作って勉強した記憶があります。
J-POPのヒット曲に頻繁に使われているコードとしては『カノンコード』が有名ですが、カーペンターズがこの曲で使っているコード進行も、汎用的なものとして浸透しているように思います。ただ僕の場合は、どう頑張ってこの曲のコードに他のメロディーを乗せてみても、オリジナルが素晴らしすぎて未だに越える事は出来ていませんが(笑)
KAY2015.04.22